イトラコナゾールはペットにも使用される

イトラコナゾールは、真菌ともいわれるカビの種類が原因となって起きる、さまざまな病気を治療するための医薬品の成分です。
真菌には白癬菌やカンジダ菌などがあり、それぞれ白癬症、カンジダ症の原因となります。
ヒトの場合、白癬症としては有名なものに水虫があり、足の指や爪の間など、感染した部位の皮膚が白くなってめくれたり、小さな水ぶくれができたりして、絶え間なくかゆみがあるのが特徴です。
カンジダ症についても、口の中の粘膜、性器のまわり、皮膚などさまざまな場所で発症しますが、おおむね感染した部位に発疹があり、かゆみか痛みをともなうといった症状があらわれるのが特徴です。
そのほかにも、真菌にはさまざまなものがありますが、いずれもイトラコナゾールを投与することによって治療が可能です。
このイトラコナゾールは、実はヒトの病気だけではなく、犬または猫の病気に対しても有効性があることが知られています。
犬や猫が真菌に感染した場合、目やにや鼻汁が出たり、盛んにくしゃみが出たり、皮膚が赤くべたついた感じになって周辺の毛がはげてきたりといった症状があらわれます。
動物病院でこのイトラコナゾールが処方される場合には、基本的には犬または猫の体重にしたがって、有効成分の量が調整されます。
ただし、犬や猫でもやはり医薬品の副作用というものがみられ、例えば下痢、嘔吐、食欲の低下、体重の減少、肝機能障害のような症状といったものがあります。
最近ではペットと飼い主との親密な関係がより深くなっているのを反映して、共通感染症とよばれるものが増えてきていますが、真菌が原因のカンジダ症などはまさにこうしたものにあてはまり、飼い主、ペットがともに感染するおそれがありますので、特に注意が必要です。